MNB9300DEC
特徴
1.H.264ビデオ符号化
従来のMPEG-2に比べて、約数倍以上の高圧縮符号化H.264を採用しています。解像度はSD(720×480)からフルHD(1,920×1,080)まで対応し、高画質の映像伝送が可能です。
2.補助データ(アンシラリーデータ)転送機能
VITC、LTC(タイムコード)とARIB TR-B22の補助データを転送することができます。
3.CFメモリスロット搭載
リアルタイム伝送を行いながら、同時にCFカードで蓄積伝送ができます。
4.通信インターフェース
IP伝送用 LANインターフェース1000BASE-T×2ポートに加え、DVB-ASIインターフェースを標準で搭載しております。IP/DVB-ASIを切替えて使用することができます。
5.業務用機器対応
ビデオ入出力にHD/SD-SDI、HDMI/コンポジット、オーディオ入出力にSDIエンベデッドオーディオ、HDMIエンベデッドオーディオ、アンバランス入出力(アナログ)を採用し、放送映像としても利用できる高画質を実現しております。
6.FS・GENLOCK標準搭載
FSを内蔵し、BB、3値入力同期に対応したGENLOCKを標準搭載しております。
7.PPPoE機能搭載
エンコーダ/デコーダにはPPPoE機能を搭載しており、FTTH回線を直接本体LANポートに接続できます。後は本体の電源をONにすればすぐに映像配信/受信ができます。簡単なセットアップで機器構成の簡素化ができます。
8.送信ストリームのシェーピング機能
従来のエンコーダは、ストリームをバースト状に送信する為、ネットワークが広帯域から狭帯域に変化する部分でパケットロスが発生しますが、MNB9300ENCでは、シェーピング機能を搭載することで、この問題を解決します。
9.TOSベースのQoSに対応
TOSベースのQoSに対応しました。リアルタイム性、確実性が求められる音声や映像などのデータを、QoS機能(優先制御サービス)をもつ同一ネットワーク上で優先的に伝送することが可能です。
10.ファイル通知モード対応
ファイル通知モードに対応しました。MpegBlockControllerで蓄積されたH.264ファイルを自動送信、自動受信、手動転送、トリガー転送が可能です。
11.パソコンレスで簡単操作
オプションのハンディーターミナルから、ネットワークの接続に必要な設定やビットレート設定などが行えます。また、複数の設定をプリセットする事ができますので、スムーズな映像伝送が可能になります。
12.制御用RS232C/RS422を標準搭載[カメラコントロール機能]
シリアルポート・パススルー機能をサポートしており、デコーダに接続したカメラコントローラから、エンコーダに接続したカメラをコントロールすることができます。
インターフェース
仕様
製品名 | MpegBlockⅣ | |
型番 | MNB9300DEC | |
標準価格 | オープン | |
ビデオ | 符号化方式 | SO/IEC14496-10(H.264/AVC)準拠 |
フレームサイズ | 1,920×1,080×59.94i/50i、1,440×1,080×59.94i/50i、1,280×720×59.94p/50p、720×480×59.94i、720×576×50i | |
ビットレート | HD:1~20Mbps、SD:0.5~20Mbps ※1 | |
オーディオ | 符号化方式 | ISO/IEC 11172-3 (MPEG-1 Audio)レイヤ2準拠 |
サンプリングレート | 48kHz | |
チャネル数 | 最大4チャネル(2チャネル/PES、最大2PESまで) | |
ビットレート | 128kbps、192kbps、256kbps、384kbps | |
システム | 多重化方式 | ISO/IEC13818-1(MPEG-2 TS)準拠 |
A/Vインターフェース | ビデオ出力 |
SDI出力:HD/SD BNC×2(SMPTE292M/259M準拠) HDMI出力:HD/SD(HDCP未対応) アナログコンポジット出力:SD BNC×1(SMPTE170M準拠) |
オーディオ出力 |
SDIエンベデッドオーディオ出力:4チャネル(SMPTE299M/272M準拠) HDMIエンベデッドオーディオ出力:2チャネル リニアPCM48kHz、アナログオーディオ出力:不平衡RCA2チャネル |
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外部同期 | BB同期信号、3値同期信号 BNC×1 | |
DVB-ASI入力 | BNC×1(EN50083-9準拠)188/204バイトパケット | |
IPストリーム伝送方式 | RTP/IP、UDP/IP、ユニキャスト/ユニキャスト(Push)/マルチキャスト | |
IPパケットロス | エラー訂正機能(FEC、ARQ) | |
コーデック遅延 | 通常遅延モード:800ms~ 低遅延モード:100ms~300ms 超低遅延モード:33ms~100ms ※2 | |
ネットワークインターフェース | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、RJ-45×2、Auto-Negotiation/Auto-MDIX対応、PPPoE対応(LAN1ポートのみ) | |
USBインターフェース | USB2.0 TypeAコネクタ | |
シリアルインターフェース | D-SUB 9ピン(RS-232C又はRS-422)、RJ-45×2(RS-232C) | |
電源 | AC:100-240V、 50/60Hz、30W | |
外形寸法(W×H×D)mm | 222×42×338(mm) 〔突起物を除く〕 | |
重量 | 約2.6kg | |
動作環境 | 温度:0~50℃ 湿度:20~90%(無結露) | |
標準付属品 | UTPストレートケーブル(3m)、電源ケーブル、RJ-45⇔D-SUB9ピン変換アダプタ、マニュアル |
※1、ビデオビットレートは低レートの設定が可能ですが、映像・音声の情報量に依存しますので、画質や音質を保証するものではありません。
※2、遅延量は、ASI伝送/MNB9300ENC・DEC対向時の値です。IP伝送時の遅延量はこれよりも大きくなります。
運用例
情報カメラ・支局間伝送・ライブ中継など
構成図
■定点カメラ
低コストなインターネット回線を利用して伝送が可能です。回線費のランニングコストを削減でき定点カメラの数を増やす場合に有効です。
■素材伝送
野球のキャンプ場や事件現場などの遠隔地からでも簡単に伝送可能です。急を要する素材伝送などに有効です。
■マルチキャスト配信
IPマルチキャスト配信で映像配信が可能です。公営レース関係の開催地から全国に一斉配信するなどの大規模ネットワークを構築するのに有効です。
■監視
複数のカメラからの映像をMNB9300DECに配信することができます。IPアドレスを指定することで、どのカメラの映像を再生するかを切り替えられますので、監視に使用できます。